米国のCEO交代トレンド
米国だとCEOがかなり交代しているらしく、自らの退任したケースも取締役から辞任させられたケースもあると思うが、2023年の9月までで1,400人以上が交代したとのこと。
2020年までのゴルディロックス的な経済拡大期間からのコロナ突入での有事発生、その後コロナが概ね収束してきたことで、CEO交代がまとまって発生している模様。
2023年9月のCEOからの離職において、離職理由の第1位は理由不明で、次に多いのが降任(Stepped Down)、次に引退(Retired)の順になっている。
交代したCEOのなかで引退した比率は20%ほどなので、それ以外の理由、例えば、有事のCEOに向いていないと取締役会から判断された、会社のフェーズに向いていないために新しいCEOを迎えることとした、などの市場や環境に対応するための理由もありそうで、米国の会社で意思決定をする人が市場・環境に応じて変更される機動力は流石。
コロナでは病院や医療系の領域は、経済的にも市場的にも環境変化としてもかなり大きな影響を受けたが、その病院や医療系の会社においてのCEOもしっかりと変わっている辺りも流石だなと思う。CEOという職業の人材の絶対数としての労働市場の厚さ、CEOという役割を担う人材とそうでない人材の棲み分けが進んでいるからこそだなと。
日本の病院で、CEOをそもそも置いていて、CEOが「研究者として優秀だったから」という理由で選出されているわけではなくCEOという職業を担えるから選出されている、というところがいくつあるんだろうか。。。とは少し思うし、私が普段通っている病院も経営・財務・処遇・人材育成が全面的に大変そうだが、私などの患者診察、施術や研究などの医療における理論~実務の領域と、労働市場やシステム設計や財務調整などの経営的な仕事については、最も尖った専門性が集う必要があるんないかと思われる。