佰食屋と、コロナ禍での飲食業の破綻
コロナ禍で最も破綻件数が多かったのは飲食業だった模様。その数は2023年4月までで943件。
その他、建設業やアパレルが件数としては続き、1位の飲食業に関連する飲食料品卸売業、そして海外からのインバウンドと国内ともに影響を受けたホテル/旅館の宿泊業が上位を占めている。
都道府県別、業種別、負債額別、(破綻の)形態別、従業員数別で統計データがまとまっているのでご関心あればご一読を。
コロナ破たん 4月は過去2番目の件数 累計6,233件に | TSRデータインサイト | 東京商工リサーチ4月は「新型コロナ」
ペイミー社の謎
給与前払い、言い換えると被雇用者の給与ファクタリング事業を運営するペイミー社が、セールステック×生成AI領域に新規参入するとのこと。
代表の方が書かれたnoteを拝見したが、マーケットインとサービス発想とが結構ぐちゃぐちゃな印象。
「セールステック×生成AI」に新規参入します。|ウラベヒロキ前回のnoteから1年以上ぶりの更新となります。この1年は、 給与前払い事業のたてなおし 経営メンバーの強化 WiLから4億円の資金調達 と事業を進めてきました。 そして、資金調達の発表と「セールステック×生成AI」に新規参入をプレスリリースさせてもらっています。
足腰
他社と同じことをやっても勝てないは本当か。他社と同じことを同じようにやっても勝てないかもしれないが、自社のユニークな顧客データやネットワークがある企業が、それ自体を競合優位性として捉えていることがあるが、単純に足腰が弱いだけの確率のほうが高い。他社と同じことをやっても勝てるくらいの足腰を作ることは前提とした上で、ユニークな者が本当にユニークならアップサイドを作れるのではないか。M&Aの売り手ソーシングでもそうだし、製薬業界における特許も同じように捉えられる。つまり、特許で一定期間を抑えられても、特許を取り続けたり場合によっては買収して取得する経済的体力がない限り、勝ち続けられない。
他の会社と違う、プラットフォームを展開していたり別分野のプロダクトを展開していたりすることを根拠とすることが散見されるが、それを売り案件化したり特許に昇華できるかという足腰がないなら、いずれジリ貧になる。
ユニークというか、
金銭的なダウンサイドリスクを減らす制度設計
前職ではM&Aクラウドという会社にいたが、スタートアップ、特にIPOを目指す会社と日々お付き合いさせていただいていた。
ここ数年でのトピックとして、
* 信託型ストックオプション (以下、信託SO)
の導入を検討する企業さんも増えている実感があった。
顧客企業においても、日本で「信託SOといえば」という一次想起のコンサル会社に相談して信託SOの導入を検討しているところもあった。
現に、Valuationzのサイトによると、信託SOを導入した状態で上場する企業も年々増えていることがわかる。
バリュエーション実務の総合解説サイトバリュエーション実務の総合解説サイト。株価算定・ストックオプション価値評価・
スタバの裏ミッションに関する一考察
みなさんはスターバックス、通称スタバって行かれるだろうか?
私は東京の新宿区に住んでいたが、本当にあちこちにスタバがあって、私は常に素通りしているが、人が並んでいない店舗を見たことがないくらい人がウジャウジャしていなといつも思う。
(ちなみに私は人生で4回くらいしか行ったことない。1人では1回も行ったことがなく、人との待ち合わせとかで使っている。相手の希望で。)
で、ふと考えた。
「スタバは『サードプレイス』って謳っているけど、本当はそれ以外の価値とミッションがあるんじゃないか?」って。
いや、サードプレイスとしての価値がないと言っているのではなくて、それ以外の価値もあるんじゃないかなと。
プロジェクトワークと連続性
企業価値を持続的に高めたいなら、MOATという概念をビジネスで具体に落とす必要があると考えている。
ただのお祭り型のプロジェクトワークで、ミーハーに集まったり離れたりをやって楽しんでいるだけだと、持続的な企業価値の向上にはつながらない。事実、コンサルティングファームとして上場している会社でも、プロジェクトワークをバンバンこなしているが時価総額も企業価値も一向に上がらず、時価総額数十億円ほどをずっとさまよっている企業がある。一方、プロジェクトワークとしてコンサルティングプロジェクトをバンバンこなしているうえで、ナレッジも人もお金も増え続けて企業価値が上昇し続けている企業もある。
私個人としてはAppleという会社やその製品は別に好きではないし、感触的には製品とかも常に過大評価されていて空売りを仕掛けてもいい企業だと思っている。ただ、これは私の個人としての主観的な見方であって、実際にAppleに空売りを仕掛けると含み損がかなり大きくなる確率が高いだろう。Appleを空売りすべきではないのは、AppleはMOAT戦略を取っているからである。そのなかのプロジェクトとしてM&