戦略

Oct
02
佰食屋と、コロナ禍での飲食業の破綻

佰食屋と、コロナ禍での飲食業の破綻

コロナ禍で最も破綻件数が多かったのは飲食業だった模様。その数は2023年4月までで943件。 その他、建設業やアパレルが件数としては続き、1位の飲食業に関連する飲食料品卸売業、そして海外からのインバウンドと国内ともに影響を受けたホテル/旅館の宿泊業が上位を占めている。 都道府県別、業種別、負債額別、(破綻の)形態別、従業員数別で統計データがまとまっているのでご関心あればご一読を。 コロナ破たん 4月は過去2番目の件数 累計6,233件に | TSRデータインサイト | 東京商工リサーチ4月は「新型コロナ」
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Sep
29
ひふみ投信について調べてみた

ひふみ投信について調べてみた

久しぶりに金融市場のことを調べているが、今回は藤野英人氏でも有名な「ひふみ投信」について少し調べてみた。 【ひふみ】ひふみ投信・ひふみワールド公式サイトレオス・キャピタルワークス株式会社が運用する投資信託「ひふみ」の公式サイトです。ひふみ投信・ひふみプラス・ひふみワールドをはじめとした「ひふみ」シリーズは守りながらふやす運用でお客様の長期にわたる資産運用を応援します。ひふみ 前々から、「ひふみ投信のパフォーマンスはアルファを出せていない」ということは見聞きしていたが、今回はひふみ自体が出している情報を漁ってみた。
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Sep
25
戦略とは、答えを出すこと

戦略とは、答えを出すこと

戦略が100個あると答えが出ないのは、尺度としての戦略のその100個に合致する答えが無いからである。組織が大きくなってルールや内部統制やレポーティングや人間模様などの都合が(たとえ虚像であっても)出てくると、すべての尺度や条件や規制に対して望ましい答えを極めて出しづらくなる。 だからこそ、答えを出せる程度に戦略は数を絞る必要がある。ルールや人間模様なども足かせにならないように耐えうるシステムデザインをする必要がある。 また、戦略が1つも無いとは、答えを出すための尺度がないということである。すなわち、答えを出したとしてもそれは問のデザインもスタンスもポリシーも組み込まれてないものになる。それを答えと呼べるだろうか。 だから、ルールや規制などが全く無い、1つも無いというのは、存在目的も無いのと同義となる。存在目的の観点でも、
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Sep
14
金銭的なダウンサイドリスクを減らす制度設計

金銭的なダウンサイドリスクを減らす制度設計

前職ではM&Aクラウドという会社にいたが、スタートアップ、特にIPOを目指す会社と日々お付き合いさせていただいていた。 ここ数年でのトピックとして、 * 信託型ストックオプション (以下、信託SO) の導入を検討する企業さんも増えている実感があった。 顧客企業においても、日本で「信託SOといえば」という一次想起のコンサル会社に相談して信託SOの導入を検討しているところもあった。 現に、Valuationzのサイトによると、信託SOを導入した状態で上場する企業も年々増えていることがわかる。 バリュエーション実務の総合解説サイトバリュエーション実務の総合解説サイト。株価算定・ストックオプション価値評価・
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Sep
13
日本のタクシー王子

日本のタクシー王子

日本やばすぎないか? 私の出身大学の先輩で、私の大学の卒業式(2018年3月)にスピーチしに来た日本交通の川鍋一朗氏が、「世田谷区の細い道を全部自動運転するには30年はかかる」という発言をしている。 タクシー業界のボス、日本交通の川鍋会長「自動運転は30年かかる」タクシー大手・日本交通の川鍋一朗会長が「世田谷区の細い道を全部自動運転するには30年はかかる」との考えを示して自動運転ラボ下山 哲平 利権とか法律とか技術とか事業とかプレイヤーとかいろんな要素が絡んでいるとはいえ、運転技術はすでに人間よりも自動運転によるほうが優れていて、あとは量産体制と法律の問題がほとんであるなか、日本の隅々まで自動運転が行き渡るのが30年かかるのはやばすぎる。 当然、
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Sep
12
自分の適性とペース

自分の適性とペース

自分の体調が良いと、自分が70~80点以上をコンスタントに取り続けることができる性質を持っているような気がしてくる。 でも何度でも言おう。自分はそうじゃない。 思想すら持ち出して150点取ることもあれば、体調不安定からマイナスを取る可能性も現に何度も発生させている。自分はそういう人間だ。 M&Aアドバイザー、新規事業コンサルティング、ITコンサルティングというクライアントワーク型の仕事をそれぞれ異なる視点で取り組んだ経験が自分にはある。 そこで、やはりというか、自分が感じたことは、クライアントワークは、コンスタントに点が取れる人のほうがいいしそういう人を連れてくる必要が、自分には明らかにある。 また、
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Aug
21
供給側のことばっかりのクソ発信はクソ喰らえ

供給側のことばっかりのクソ発信はクソ喰らえ

過去に3社に属したが、頑張ってうまくいき始めたり、まだ上手く行っていないけど頑張っていたりして、手段として対外的に広報・発信するコンテンツとして、「こんな優秀な人がいます!」とか「こんな優秀な人がジョインしました!」とか「こんな社内体制です!」とかそういうことを発信する場面をたくさん見てきた。スタートアップでも大企業でも。 もちろん、会社の組織システムや誰と働くかは、金銭的・非金銭的な報酬や福利厚生として機能する部分はあるが、めちゃくちゃ思うのは、誰にタイトルが付いたとか、誰が昇進したとか、誰が採用できたとか、
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May
04
スタバの裏ミッションに関する一考察

スタバの裏ミッションに関する一考察

みなさんはスターバックス、通称スタバって行かれるだろうか? 私は東京の新宿区に住んでいたが、本当にあちこちにスタバがあって、私は常に素通りしているが、人が並んでいない店舗を見たことがないくらい人がウジャウジャしていなといつも思う。 (ちなみに私は人生で4回くらいしか行ったことない。1人では1回も行ったことがなく、人との待ち合わせとかで使っている。相手の希望で。) で、ふと考えた。 「スタバは『サードプレイス』って謳っているけど、本当はそれ以外の価値とミッションがあるんじゃないか?」って。 いや、サードプレイスとしての価値がないと言っているのではなくて、それ以外の価値もあるんじゃないかなと。
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Apr
18
プロジェクトワークと連続性

プロジェクトワークと連続性

企業価値を持続的に高めたいなら、MOATという概念をビジネスで具体に落とす必要があると考えている。 ただのお祭り型のプロジェクトワークで、ミーハーに集まったり離れたりをやって楽しんでいるだけだと、持続的な企業価値の向上にはつながらない。事実、コンサルティングファームとして上場している会社でも、プロジェクトワークをバンバンこなしているが時価総額も企業価値も一向に上がらず、時価総額数十億円ほどをずっとさまよっている企業がある。一方、プロジェクトワークとしてコンサルティングプロジェクトをバンバンこなしているうえで、ナレッジも人もお金も増え続けて企業価値が上昇し続けている企業もある。 私個人としてはAppleという会社やその製品は別に好きではないし、感触的には製品とかも常に過大評価されていて空売りを仕掛けてもいい企業だと思っている。ただ、これは私の個人としての主観的な見方であって、実際にAppleに空売りを仕掛けると含み損がかなり大きくなる確率が高いだろう。Appleを空売りすべきではないのは、AppleはMOAT戦略を取っているからである。そのなかのプロジェクトとしてM&
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