システム

Oct
06
ナレッジトランスファーと学習の種類

ナレッジトランスファーと学習の種類

属人的に溜まっているナレッジなどのトランスファー(ナレッジトランスファー)を概念レベルでやろうとしている会社は結構あるが、 * 個人学習 * 組織学習 の2つがごっちゃになっていることって多いなと感じる。 上記2つはMECEではなく被りが多分にあるが、個人から組織へのナレッジトランスファーを意識的にしない限り、組織学習ではなく個人学習がなされるだけで、組織へも移転は達成されていない実情を多く見ている。 Aさんという特定のナレッジ保有者から、ナレッジを学習する個人であるBさんに移転されても、Bさんと一緒に組織を構成するCさんとDさんとEさんも一緒に学習して手を動かして実感を得ない限り、学習主体は組織ではなく個人になってしまう。 これをやっても、Aさんが抜けたあとにBさんが抜けたら、またナレッジトランスファーが課題になる。組織学習しないことによる課題が再生産される。 またそういった組織は、学習できなかったこと自体を学習できるメタ認知もできていないことが多いので、
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Oct
05
誠実の輪を広げたい

誠実の輪を広げたい

自社の正社員かそうでないかすごく隔てる会社って、いざというときにクリティカルだけど納得感のあるコミュニケーションが取れない。 自社の正社員のするほうが、契約交渉を頻繁にしなければいけないほどにフリーランスと比べるとコミュニケーションコストは下がることはあるけど、それはコミュニケーション能力を上げることにはほとんど寄与していない、もしくは現状維持か下がっている可能性もあるので、自社の正社員にも説明ができない。 私がいたスタートアップも関与させていただいたスタートアップも、額面給与とストックオプションとを組み合わせることに頭を使うべきというのが私のスタンスですが、ブラックボックス的説明しかせずに正社員雇用して、ストックオプションは後出しジャンケン的に付与しないと決める会社も想像以上に会ってきたし見聞きもするけど、そういう不誠実な企業は、対外発信はキレイゴトで中のことを正確に把握していない、もしくは把握することを諦めている経営者が発信していることがほとんどで、まじでカオス。 いずれ、定常的な組織変容ができないので、組織崩壊するか、課題意識を持った人が組織「変格活用」
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Sep
22
足腰

足腰

他社と同じことをやっても勝てないは本当か。他社と同じことを同じようにやっても勝てないかもしれないが、自社のユニークな顧客データやネットワークがある企業が、それ自体を競合優位性として捉えていることがあるが、単純に足腰が弱いだけの確率のほうが高い。他社と同じことをやっても勝てるくらいの足腰を作ることは前提とした上で、ユニークな者が本当にユニークならアップサイドを作れるのではないか。M&Aの売り手ソーシングでもそうだし、製薬業界における特許も同じように捉えられる。つまり、特許で一定期間を抑えられても、特許を取り続けたり場合によっては買収して取得する経済的体力がない限り、勝ち続けられない。 他の会社と違う、プラットフォームを展開していたり別分野のプロダクトを展開していたりすることを根拠とすることが散見されるが、それを売り案件化したり特許に昇華できるかという足腰がないなら、いずれジリ貧になる。 ユニークというか、
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Sep
21
M&A仲介か、片手FAか

M&A仲介か、片手FAか

すべての前提や前提整理や議論の前に、結論から言おう。 M&Aの当事者は、仲介も片手FAも、どちらも選べる。 そして、どちらを選ぶのも正義である。 以上だ。 何のことを言っているかというと、会社や事業の譲渡・譲受(=M&A)の世界において、当事者である売り手および買い手は、仲介をして当事者の両方から手数料を受領する形態のサービスを利用することもできるし、売り手もしくは買い手の片側に対して助言やサポートをする形態のサービスを利用することもできる。
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Sep
20
全面的に、一部を真似する

全面的に、一部を真似する

憧れている唯一の人とか、ベンチマークにしているたった1人の人とか、自分にはそういった人はいない。 これまで参考にしてきたたくさんの人たちのうち、ほんの一部を挙げるだけでも下記のような人がいる。(順不同。何において、という点についてはこれから述べることを読んでいただければわかるように、意志を持って記載しない。) * 本多静六 * 濱口秀司 * 御田寺圭 * 島田紳助 * 太田光 * 関根勤 * ハンナ・アーレント * J.P.サルトル
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Sep
14
金銭的なダウンサイドリスクを減らす制度設計

金銭的なダウンサイドリスクを減らす制度設計

前職ではM&Aクラウドという会社にいたが、スタートアップ、特にIPOを目指す会社と日々お付き合いさせていただいていた。 ここ数年でのトピックとして、 * 信託型ストックオプション (以下、信託SO) の導入を検討する企業さんも増えている実感があった。 顧客企業においても、日本で「信託SOといえば」という一次想起のコンサル会社に相談して信託SOの導入を検討しているところもあった。 現に、Valuationzのサイトによると、信託SOを導入した状態で上場する企業も年々増えていることがわかる。 バリュエーション実務の総合解説サイトバリュエーション実務の総合解説サイト。株価算定・ストックオプション価値評価・
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Sep
13
日本のタクシー王子

日本のタクシー王子

日本やばすぎないか? 私の出身大学の先輩で、私の大学の卒業式(2018年3月)にスピーチしに来た日本交通の川鍋一朗氏が、「世田谷区の細い道を全部自動運転するには30年はかかる」という発言をしている。 タクシー業界のボス、日本交通の川鍋会長「自動運転は30年かかる」タクシー大手・日本交通の川鍋一朗会長が「世田谷区の細い道を全部自動運転するには30年はかかる」との考えを示して自動運転ラボ下山 哲平 利権とか法律とか技術とか事業とかプレイヤーとかいろんな要素が絡んでいるとはいえ、運転技術はすでに人間よりも自動運転によるほうが優れていて、あとは量産体制と法律の問題がほとんであるなか、日本の隅々まで自動運転が行き渡るのが30年かかるのはやばすぎる。 当然、
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Sep
06
成田悠輔 × YAMAP 春山慶彦の動画

成田悠輔 × YAMAP 春山慶彦の動画

この前編・後編の2つの動画について何度もコメントや考察を書こうと思ったのだが、なかなかまとめることができていない。 正直、今回はこの動画を見ていただくこと自体が最も効果的な伝達となるのでは、という一部の逃げの論理を自分に対して言い聞かせながら、乱暴に、動画2つを下記に記載することで記事投稿とする。 是非是非見てほしい。 人間が自分たちのコンフォートゾーンを作り出し、その切り出した中に自分たちを置き続けることで、自分たちが盤石であるようなシステムを持っていたり、盤石な身体を持っているような錯覚を起こしている可能性がある。そういったこと、自然と触れ合って学べる確率が高いことにもっと触れる表面積を持ってもいいと個人的に思ってきたし、それを明確に言語化はできていなかったが、この2つの動画でそういったないようのことを豊かな表現で2人が語っている。 ※合う人と合わない人がわかれるかもしれないが、『半脆弱性』というニコラス・
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Sep
04
自分の身は自分だけで守る?

自分の身は自分だけで守る?

自分の身は自分で守る、というのは、自分の身は自分だけで守る、ということではなく、自分の身は自分でも守る、ということなのではないか。 パートナーの協力してもらうことも、親や兄弟に協力してもらうことも、医者や看護師や薬剤師に協力してもらうこともある。 ともかく、自分だけで守れると思っているうちはまだ自分に余裕がある。 私は何度も入院して、また直近(2023年8月)で入院して改めて思うのは、どうしようもないときもあるということで、そのときはいろんな人に協力してもらわざるを得ない。 そんなときに、自分の身を自分だけでも守れると思っているなんて勘違いだと気がつく。正直、
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Sep
04
税金の有無による、企業の人材選択の社会的担保

税金の有無による、企業の人材選択の社会的担保

時給が1万円のフリーランスのマーケッターであるAとBとがいるとする。 ある企業がこの2人と契約しているが、とある月間や年間に、Aには300時間の労働に対して300万円、Bには0時間の労働に対して0円を配分するとする。 このとき、個々人の所得税の合計という観点では、国全体ではその所得税を設けている場合とそうでない場合とで再分配に影響がある。 所得税を設けていない場合、Aに300万円でBに0万円を分配しても、Aに150万円でBに150万円を分配しても、その影響は再分配という観点では無差別となる。すなわち、所得の大小の差はあっても、国全体でのその期間の所得全体は300万円で、一次的な分配先であるAとBにそれぞれ配らて終了となる。 一方、所得税がある場合は、300万円:0円と150万円:
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